あきっと獣医のおうちでほっこり中医学ブログ

中医学を勉強中のママ獣医師が、犬との生活、鍼治療、マッサージ、食餌、漢方治療、家族との生活、自己の健康、引き寄せ、などについて綴ります。

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自然の力を取り入れたいなら、びわ葉温灸がおすすめ!!

こんにちは!あきっとです!

いつもここにご訪問くださりありがとうございます。

 

 

日差しが春らしくなって、日中はポカポカ陽気の時も出てきて、なんだか嬉しくなりますね♪

 

こんな時期は部屋の中で丸まってじっとしていてはもったいないですヨ!

 

体調が良ければ、1日に1回は外に出て、15分程度でもよいので散歩などして、全身の血を巡らせる運動をしましょう。

 

その時に、間に1分間以上少しきついくらいの早歩き(またはジョギング)を加えるのを何回か取り入れられると、いいですよ(^-^)

ちょっとキツいな~と思うくらいのところまでは頑張ります。

 

つまり、ふつう歩き→きつめ早歩き→ふつう歩き→きつめ早歩き→ふつう歩き

というような動きですね。

関節疾患などがないワンちゃんならば、一緒にお散歩がてらできますね。

 

この運動、身体がエネルギーを産生するのにとってもいいらしいのです!

細胞がエネルギーを産生するのは、細胞の中にあるミトコンドリアという器官です。この運動をすると、ミトコンドリアが増えることがわかっています。

 

     ↓  ↓  ↓

疲れやすい体にサラバ!スタミナUP若返り術 - NHK ガッテン!

 

ラソンや水泳など、持久力が勝負になってくるスポーツではもう既に常識のようですね。

 

 全身の血のめぐりが良くなり、さらに疲れにくくなるこの運動は一石二鳥ですよ~。

軽い運動ですので、何かの合間に是非気軽にやってみてくださいね!(もちろん、ケガなどの防止のため、運動前のストレッチはご自身で行ってくださいネ。)

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう!

今回は、公開までずいぶんと時間がかかってしまいましたが、

びわ温灸について」です!!

 

(かなりボリュームが大きくなってしまいましたので、お時間のある時に是非どうぞ~^^;)

 

 

 

 

 

 
 びわ葉温灸療法は、びわの葉の成分を有効に体内に取り入れることのできる温灸のことで、昔から伝えられてきた、家庭でできる自然療法です。

 

慢性的な病気(身体に毒を溜め込んでいるような、肝臓病や腎臓病、糖尿病、癌など)や痛みを持っているペットちゃんには特におすすめです。

高齢動物で代謝が落ちていて、冬の間に毒素を体に溜め込んでいる子に、毒素をデトックスさせるのにも良いと思います。

 

クリニックでももっと積極的に使っていきたいので、今年は庭にびわの苗を植える予定です(笑)

もともとは暖かい地方の植物なので、北関東あたりでも育つ品種をゲットせねば・・・。

良い苗屋さんをご存知の方は、是非教えてくださいね~^^

 

 

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びわの葉


 びわ葉を用いた療法には、葉を火であぶって直接皮膚に貼る、皮膚にあてマッサージする、煎じて飲む、お酒に漬けて飲む、入浴剤にする、こんにゃく温湿布と併用する、パスター(すりおろしを小麦粉と練ったもの)を貼る、など様々な方法があるのですが、中でも、中医学の手法である温灸ををうまく組み合わせることにより、気血の流れを良くすることを同時に行うことで、びわ葉の薬効成分による体の反応をより高めて、体の持つ自然治癒力を引き出すというのがびわ葉温灸です。

 

びわ葉温灸は、人では生のびわの葉にガーゼと紙を重ねて置き、その上から棒灸を押し付けるというやり方をするので、びわ葉の薬効、温灸の温熱効果、さらにツボ押しの効果も加わり、3つの作用があると言われています。

ですが、動物の場合なかなか棒灸でツボ押しというのは難しいので、びわの葉エキスを使った簡単な方法を私は用いていますので、ここでご紹介したいと思います。

 

今回の記事を書くのに当たって、参考にさせていただいたのは下の2冊他です。

もっと詳しく、あるいはこれらの著者の考えを知りたい方は、是非読んでみてください。

 

 

 

 

 

ここからは、びわ葉についての解説も含めながら、びわ葉温灸の世界をご案内していきましょう!

前半はびわ葉療法の歴史や薬効成分などのお話、後半が実践的な方法のお話です。

難しい話が苦手な方は後半へスキップしてお読みください^^

 

 

 

 

びわ葉療法の歴史

 

もともとは仏教医学として日本に伝えられたもので、3千年以上の長い歴史を持っているそうです。

 

びわの葉や果実の種子にはすぐれた薬効があることが古くから知られており、インドのお釈迦様の時代からびわ葉を用いた治療法が普及していたと考えられています。インドの古い経典ではびわ葉を「無憂扇」(むゆうせん)、びわの木を「大薬王樹」(だいおうやくじゅ)と呼び、びわはどんな病の憂いをも癒す葉をもつ、薬の王様のような木とたたえられていたそうです。

 

また、中国では「琵琶葉」(びわよう)という優れた中薬(生薬)として昔から使われてきました。明の時代の「本草綱目」(ほんぞうこうもく)にも収載され、編集者である李時珍は具体的効能について「胃を和し、気を下し、熱を清し、諸毒を解し、脚気を療ず」と記しているそうです。現在でも肺胃に帰経し、性味は苦・涼(平)、化痰止咳、和胃降逆の薬効(肺や胃を清熱し、痰や咳を直したり、嘔吐や胃炎を鎮める)をもつ生薬とされています。

 

日本には6世紀頃に仏教とともに伝来し、お坊さん達が仏教の普及の傍ら、お寺の周りに植えたびわを使って檀家や近隣の人々を治療したのが始まりで、聖武天皇天平2年には貧しく苦しい生活をおくる庶民に病人があふれかえり、これに心を痛めた光明皇后が人々を救済する「施療院」(今でいう病院)を作り、そこでもびわ葉療法が行われていたとされています。

この頃はびわ葉を火であぶり、熱いうちに患部にあてて摩擦するという簡単な方法だったそうです。

やがて庶民の間にも広まり、様々な方法で民間療法として伝えられました。江戸時代には「琵琶葉湯」(びわようとう)という琵琶葉に甘草や桂枝その他合わせて7種類の生薬を混ぜた煎じ薬が、熱中症や夏まけ、急性の下痢などに効く薬として人気だったそうです。また、煎じ薬が、皮膚炎や神経痛の治療や美容のための入浴剤としても使われていたそうです。

 

このようにしてびわ葉療法は長い年月の中で多くの人々によって繰り返し行われ、今もなお伝えられている民間療法なのですね。

これだけ歴史があって、現在にも残っているということは、やはりそれが実際に効果があるからだと言わざるをえません。

 

びわ葉の薬効とその成分

 

びわ葉には、「鎮咳・鎮痛・利尿・健胃・整腸」その他、幅広い薬効があると言われ、さらに「万病に効く」とまで言われています。

古くからあるびわ葉療法は現代にも受け継がれ、多くの方が重い病気から回復したり、ひどい痛みが解消するなど、ガンや難病、慢性病からの回復に効果を上げているとのことです。

また、琵琶葉は「日本薬局方」に掲載され、正式に薬効のある生薬として日本でも認められています。

 

 

さてここで、びわ葉の薬効成分について書こうとした時に、私の中にずっとわだかまりのようになっていた事柄があったことを思い出しました。

 

それは、、、

 

 

『「〇〇が体に良い」とされる理由として、〇〇や△△などの薬効成分が含まれていて、、、××に作用することから血圧を下げる効果が、、、』

 

などというような説明があるのが、最近の主流だと思うのですが、なんかこれって、ナンセンスなんじゃないのかな~って思う時があるんですね~。

 

例えば薬剤などで、治療効果の実績があまりないけれど、細胞レベルとか実験動物レベルでそれをエビデンスとして証明して見せれば、治療効果の根拠になりうる、という話ならわかるのですが、

 

中薬(生薬)のように、何千年もの昔から系統立てて使われ続けてきたようなものとか、古来から伝わるおばあちゃんの知恵的な民間療法などのように、昔からずっと伝えられて治療実績もあって、今もなお多くの人に選ばれ利益をもたらしているもの。

これらが本当に効くかどうかなんて、歴史を見れば一目瞭然じゃないですか。

その実体が何であるかが科学的に証明されないと、信じることができないのって、何だか悲しい気がしてしまうんですね~。

 

最近の傾向として、「エビデンス重視」というのがあります。何でも成分とか特定して、実験して有意差のある数値が出せなかったら効果があるはと言えない、みたいな話です。要するに研究データがないと、信じてはいけないような風潮ですね。

 

だけど、神様が創ったこの素晴らしい自然界の生き物のしくみについて、人間ごときが全部数値化して解明することなんて到底無理なんですよ。もちろん、それにチャレンジしてきた多くの科学者の方がいらっしゃるお陰で、恩恵を受けていることも十分理解はしています。

 

 少なくとも私は、古来から受け継がれてきたものについては信じる価値があると思っています。もちろん、ただの迷信ってこともありますから、一応情報は収集して自分の信じられるものを選ぶという慎重さは必要だと思うのですが。

 

 

おっと、だいぶ熱くなって脱線してしまいました^^;

そんなところを踏まえての、次の研究報告のお話ですね~。

 

 

そんなわけで、びわ葉の薬効成分が何なのか?については、私はあまり関心のない部分なのですが(そこまで無関心でいいのか?)、興味がある方もいらっしゃると思うので、調べたことを書いてみます。

 

 

今のところ、びわ葉の薬効成分は、アミグダリンという青酸配糖体(とそれを分解するエルムシン)や複数の抗がん作用のあるポリフェノール類、プロシアニジン・オリゴマーという抗がん作用をもつ成分などが分かっているようですが、まだ未解明な物質も沢山含まれているそうです。

 

 

アミグダリンという成分は、もともとはドイツのリービッヒという科学者が1830年に発見した物質で、ビワ(葉や種子)だけでなく、同じバラ科のウメやモモ、アンズ、リンゴなどの種子にも多く含まれています。また、ほんの微量ですが、これらの果実にも含まれています。

公式には認められていませんが、ビタミンB17とも呼ばれています。

また、中薬(生薬)の杏仁(きょうにん)や桃仁(とうにん)にも含まれ、主な薬効成分とされています。

 

 

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びわの果実と葉



 昭和2年に札幌鉄道病院物理科長の福島鐵雄博士が、静岡県にあった金地院という禅宗のお寺で行われていたびわ葉療法を研究し報告したそうです。

結核による腹膜炎を鎮めた、小児マヒで歩行不可能な子供が歩けるようになった、結核による椎骨の化膿が完治した、子供の夜尿症が治ったなどの実例をあげて、その科学的な根拠として

「ビワの葉にはアミグダリンその他の有効な物質が含有されており、それが皮膚から吸収されて甚大なる効果を発揮する」と指摘したのが日本での報告のはじまりのようです。

 

その10年後に、大阪大学医学部の安田博之博士という方が恩師の片瀬淡教授のもとでびわ葉療法の動物実験を行い、「血液の酸・塩基平衡より観たる琵琶葉療法」という学位論文で、血液が酸性に傾いたウサギの腹部にびわの葉エキスを含んだ水蒸気を吹き付けると、わずか5分間ですべてのウサギの血液が弱アルカリ性に浄化され、骨組織や体内臓器が健康になり、諸機能が活発になって自然治癒力を高めた、と報告しています。

 

人間の血液は本来弱アルカリ性に保たれているが、偏った食生活や過労、ストレスの多い生活によって酸性に傾き、その状態が長く続くと、ガンや慢性病などの病気になることが最近の研究でわかっているそうです。安田博士の研究は、びわ葉の効果を証明しただけでなく、その分野の研究の先駆けになっていたようですね。

 

さらに、同教授らは、陰茎ガン患者の背中、腹部、局所にびわ葉療法を行ったところ、49週間後にがん組織が消滅し健康な組織がよみがえりました。

 片瀬教授は、アミグダリンはがん細胞を死滅させると発表しています。

 

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アミグダリンがガンに効くのか?ということについては、長年かけて議論されてきた事柄のようで、

 

アミグダリンに関しての研究は、アメリカではサンフランシスコの生化学者エルネスト・T・クレブス2世博士が行いました。がんになる人がほとんどいない中央アジアの長寿国「フンザ」の人々がアンズを常食としていることに着目して、フンザの人々ががんになりにくいのは、アンズに含まれるアミグダリンを毎日摂取している影響であると考えました。その成分をレートリルと名付け、ビターアーモンドから成分を抽出、その作用について研究すると、レートリル(アミグダリン)はガン細胞に対して攻撃する作用を持ちながら、一方で正常細胞を栄養素としての働きで活発にし、自己治癒力を高めて間接的にガン細胞を攻撃できることがわかりました。また、アミグダリンが体内で分解される過程で生まれる安息香酸に強い鎮痛作用があることが、ガンの痛みを和らげると強調しました。*1

 

それらの研究結果から、クレブス博士はレートリルをガン患者に大量投与する治療法を確立し、普及しました。一時はアメリカだけでなく日本でもびわの効能が注目され、ブームにもなったそうです。

 

ところが、その後アメリカ国立ガン研究所が臨床研究を行うと*2、「レートリルには、がんの治療、安定化、関連症状の改善や延命に対して、いずれも効果はなく、むしろ、青酸中毒を起こす危険性がある」と公表しました。

 

クレブス博士とアメリカ国立ガン研究所のアミグダリンの抽出方法やその用量用法が完全に同じものであったかはわかりませんが、この発表によりクレブス博士の論文は詐欺扱いされ迫害されたようです。レートリル療法は完全否定され、現在アメリカでは国内でレートリルを販売することが禁じられています。

 

一方で、アミグダリンのがん細胞に対しての効果を確かめる研究は近年でも進められていて、細胞レベルではがん細胞の増殖抑制や浸潤抑制をしたという結果を出しているものもあるようです。*3

 

しかし、海外では、個人でアミグダリンを多く含む杏仁などの種子を大量に摂取したり、びわの種子を粉末にしたサプリメントを摂取したりして青酸中毒を起こすなどの重篤健康被害が出ているのも現状です。医療者が患者に摂取させて被害を出した事例もあります。

実際に「アミグダリンは100%癌を消滅させる」などと謳ったびわの種子のサプリメントが販売されているので、これを受けて厚生省では、びわの種子を摂取しないようにと注意を呼びかけています。

ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう:農林水産省

 

 アミグダリンが癌治療に関して効果があるのかどうか?

 

今もその結論は二極化しています。

 

もし効果があるとしても、その効能と毒性が表裏関係にあって、使うとしても、最大の注意が必要ということが言えると思います。

「ビワの葉自然療法」の著者は、びわの効能は、アミグダリン単独ではなく、その他の多数の成分と一緒に協力しあって働くものであると指摘し、また、それこそが自然の力の恩恵なのだと訴えています。

 

 

このようなことから、残念なことに、びわ葉温灸療法も眉唾だとか健康被害をもたらすとの風評被害が飛び交い、製造や治療関係者にも火の粉が降りかかったのは知られざる事実です。

 

 

実際、私の知っている製造関係者の方もそのせいでずいぶんと心を痛め、打撃を受けたと胸の内を打ち明けてくださいました。

 

 

びわの種子をかじるという療法(個人の自己責任による)は昔からあるようなのですが、びわの場合、種子に含まれるアミグダリンは葉の1200~1300倍とされています。

アミグダリンは青酸配糖体なのでそれ自身は無害ですが、体内に入って分解されれば猛毒の青酸が出てくるわけです。素人目に考えても、何だかドキドキしますよね。

 

 

しかし、びわ葉は生薬として認められているものですし、びわ葉温灸で体内に入るエキス分がびわの種子以上の量になることは到底考えられませんので、それで健康被害が出るなどとは考えられません。

上記にも私の想いを綴りましたが、古来からある療法で様々な病気の治療に実績を出しているものなんです。(厳密に言えば、びわ葉温灸をした後の血中青酸濃度を測るなどして安全性を確かめる方がもっと安全で良いのでしょうが、、、)

正しい知識で注意事項をしっかり守って是非健康に役立てて欲しいなーと思います。

そして、どうかどうか、風評被害などで関係者の方々を苦しめないでいただきたいと切に願います。

 

それでは、ペットに向けたびわ葉温灸の方法を、次からご説明いたしますね^^

 

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ペットのびわ葉温灸の方法

 

まず、温灸をはじめる前に、注意事項があります。

びわ葉温灸は、正しい方法で行えば安全な治療行為ですが、やみくもにやってしまうと、ペットが嫌がる、疲れて具合が悪くなる、火傷するなどのマイナス事象につながることがあります。

正しい理解と注意を守って行ってください。

 

<注意事項>

  • 食事前後約1時間、運動直後、シャンプー直後は 避けましょう。
  • ペットが嫌がる時は無理に行わないでください。
  • ペットの気持ちが落ち着いているときに行ってください。
  • 妊娠中・高熱・重病のペットには行わないでください。

  (ここは非常に注意です。もう立てなくてご飯も食べられない程の重症の子や老衰などで非常に体力の弱っている子には独断で行わないでください。)

  • 最初は短時間(2~3分間)、慣れてきたら15~30分間行っても大丈夫です。
  • 心蔵のあたりは避けてください。
  • 温灸後は眠くなることがあります。
  • くれぐれも火傷・火事・長時間施術による低温火傷にはご注意ください。
  • エキゾチックアニマル(爬虫類・両生類)、鳥類には行わないでください。

*4

 

 <準備するもの>

 ヒトでは、生のびわ葉を用いて、その裏から棒灸で圧を加えながら温灸する方法がよく用いられますが、ペットのような小動物の場合、動きが鋭敏であったり、加える圧力の調整が難しかったりして、なかなか難しいのと事故を起こしやすいので、こちらの道具を使った方法をおすすめします。

  •  温灸器と棒灸
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    どちらのタイプも使えます

 

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こちらは購入したものですが、手作りのびわ葉エキスを作ることもできます。

 

  • ガーゼ(キッチンペーパーでもよい)

一般的なガーゼなら12cm四方くらいの8枚重ねくらいだとちょうど良いと思います。

キッチンペーパーなら4つ折にして使います。

 

こんな医療用のガーゼもありますが、コットン製を選ぶとよいと思います。


不織布ガーゼ ジャコレ200枚入 12.5×12.5cm 4ッ折

 

  • ライターなどの点火道具 、火消しツボなどの消火道具
  • 溜まった灰を落とす容器

火消し道具は、消したい時にすぐに消せるよう、あらかじめ近くに用意しておきましょう。

灰を落とす容器は灰皿などをご利用ください。

 

 

ちなみに、私はクリニックではココリーフさんのびわ温灸セットを使っています。

必要なものはすべて揃っていますので、とても便利です。

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びわ葉エキス温灸セット



もし、ご希望の方がいらっしゃれば、こちら からご連絡ください。

 

びわ葉温灸の方法>

まず、温灸器の棒灸に火をつけます。

網目のないタイプは先に温灸器に棒灸をセットしてから行うと楽ですね。

棒灸はここでは適当な高さに調節します。

 

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着火

 

 

次に、ガーゼにびわ葉エキスをスプレーして塗布します。6~7回プッシュして、中心部がしっとりすれば十分です。

 

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びわ葉エキスをスプレー

 

 

温灸器を少し包むように下部にガーゼを当てて、その状態で自分の肌に当てて、温度をみます。熱すぎたら棒灸の高さを上げて、逆にぬる過ぎたら棒灸の高さを下げます。

ここでポイントとして、びわ葉温灸は、ある程度時間をとって当てた方が効果が出やすいので、あまりすぐに身体がポカポカしてこないようにします。

少しぬるいかな?というくらいで丁度良いです。

 

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温度をみる

 

ペットに優しく声をかけながら、無理しないように温灸を始めます。

 

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温灸を当てる
  • びわ葉温灸の場合も、温灸を当てながら時々その部分の皮膚を手で触って、温まり過ぎていないか随時確認してください。

 

  • ある程度温灸すると、ガーゼが乾いてきます。乾いてきたら、再度スプレーして下さい。

 

  • また、時間が経つと棒灸の先に灰が溜まってきて燃焼が悪くなるので、皮膚の温まりが悪くなったら灰をチェックして、灰を捨てます。

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トントンと軽く淵に当てると灰が落ちます

 

  • 時間が経つと棒灸が燃えて着火点がだんだんと上にあがってくるので、途中で時々下にずらして着火点の位置をもとに戻します。

 

基本の温灸の方法はこちらを参考にしてください。

   ↓  ↓  ↓

blog.akittojuui.com

 

 

blog.akittojuui.com

温灸する場所

悪い所だけでなく、全身に行うのが大切です。

基本は、まず先に、

  • 肝臓と腎臓
  • 背部兪穴
  • 前肢と後肢のツボ

を行ってから、次に、

  • 悪いところ

に行います。

肝臓と腎臓は、身体の毒素を分解したり排出してくれる臓器なので、まずはここを活性化させて、毒出しを効率よくします。

肝臓は、動物の場合お腹側のみぞおちの部分を中心に、その両脇の肋骨の部分に当てると良いです。

 

イラストがうまく描けないので、今回は写真のワンちゃん達に協力してもらって部位を表示します(笑)わかりづらかったらすみません^^;(後ろ向きの柴ちゃんは背中が少し丸まっているのを考慮してください。)

 

 

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肝臓の温灸部位 ピンク色の部分です

 

腎臓は背中側から、最後の肋骨よりやや後ろの両側、ほぼ腎兪と同じ場所ですね。

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腎臓の温灸部位

 

 

 

次に背部兪穴を頭側から尾側まで全体的に温灸します。

背部兪穴とは、背中から見て、脊柱(背骨)から外側に1.5寸(動物の場合かかとの幅と同じ)に並ぶツボのことで、その名前にある臓腑とつながりが深く、その臓腑の状態をよく表すツボです。

 

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背部兪穴のある場所

 

温灸の場合、だいたいの部位で大丈夫ですので、首の根元から尾の付け根まで、背骨を挟んで両側を全体的に行いましょう。

 

 

ペットの場合、部位が小さいのでやりにくいですが、可能なら、前肢の合谷、曲池、手三里、陽池や、後肢の足三里、委中、三陰交、照海、湧泉、などのツボにもできると、経絡の流れが良くなるので、さらに良いです。小さいクッションなどを下に当てて、上から温灸器をサンドイッチするように当てると熱が逃げません。合谷、湧泉は、温灸するのが難しいので、めん棒や指で嫌がらない程度に押圧してあげると良いでしょう。

 

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(写真左)前肢と後肢の温灸部位(外側) (右)後肢の温灸部位(内側)
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前肢:合谷 と 後肢:湧泉





 

次に悪い所にびわ葉温灸を施します。

 

ぜんそくなど肺の悪い子は背部、喉元のまわり、肺経の中府や雲門のツボに当てます。

 

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背中側の肺の部分と正面の喉元の温灸部位

 

 

お腹の弱い子や便秘が多い子、糖尿病の子はお腹側からおへそ(心闕)、天枢や、気海、関元、中脘、巨闕などのツボに当てます。おへそを中心にして同心円を描くようにだんだんと外側に全体に温灸を当てていきます。

 

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お腹の温灸部位



 

腰や肢などに痛みがある時は、その痛みのある部位に施します。

 

痙攣発作がある子は、お腹(上述と同じ)、頭の百会や天柱、風府、風池、大椎に当てます。前肢の中心部の肉球のすぐ後にある労宮をめん棒などで押圧します。

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頭、首の温灸部位と前肢の労宮のツボ

 

なお、心臓の弱い子に心臓の近くはできません。注意してください。

 

今回はワンちゃんに出ていただき解説しましたので、ネコちゃんはわかりづらかったかもしれず、申し訳ありません。ネコちゃんも同様にできます。

もっとツボの位置を正確に知りたい方は、このような専門書 も出ていますので、研究してみてください^^

 

びわ葉温灸をする頻度

 

病気の治療に用いる場合、ある程度体力のある子(毎日ご飯が食べられて、ちゃんと歩行できる)には、なるべく毎日行います。

ご飯があまり食べられないとか、すぐにバテてしまう、かなり高齢など、体力のない子には、週に1回から様子をみた方が良いでしょう。

健康維持目的なら、週に1~2回で十分効果があると思います。

 

好転反応が出ることがある

 

私はまだ目にしたことがありませんが、人ではほぼ毎日行っていると、個人差により出る時期が決まらないですが1週間~1年以上で「好転反応」と呼ばれる、一見副作用かと思うような症状が出ることがあるそうです(出ないことももちろんあります)。これは、長い間体内に固定されていた病巣が揺さぶられ、体内に固まり溜まっていた毒素や老廃物が急激に流れ出し、身体が外に出そうとするために起こる反応とされています。

微熱やだるさ、頭痛、めまい、あちこちが痛む、食欲がなくなる、吐き気、便秘、ブツブツなどの吹き出物、咳、鼻汁、目やに、体臭が強くなる、などがあります。

 

おそらく動物でもこのような反応が出ることはあると思いますので、もしも思い当たるような症状が出た時には、温灸時間を短めにするか、1日2日お休みしてみてください。

反応の出る期間は通常2~3日で、人では長くても1週間とされています。

あまりに反応が重度の時(例えば他に原因が思い当たらないのに吐き気や食欲がないのが3~4日続くなど)は、動物病院で見てもらいましょう。

 

私は好転反応を、びわ葉温灸ではありませんが、チベット体操という体操を始めた時と、プチ断食を行った時に体験したことがあります。ひどい頭痛と眠気とだるさが症状でしたが、風邪でもなく1日半くらいですっと消えました。その後急に気力と体力が増す感じを覚えました。

 

私個人の考えなのですが、びわ葉温灸自体は細胞を活性化させて自己治癒力を高める効果があり、中医学で言うところの「補」「瀉」の考え方をすると「補」の要素が主体だと思うのですが、

溜まっていた毒素が急激に流れ出すという反応が起こるあたり、毎日行う場合のびわ葉温灸は、しっかりと身体に作用する力があって、「瀉」に相当する治療だと思うのですね。

ですので、毎日行うびわ葉温灸はある程度体力があるペット向けなのだと思います。

体力のない子には週1回から始めて下さい。1~2ヶ月くらい、食事療法などと合わせて続けて、体力が上がってくるようなら徐々に増やしていくと良いと思います。

 

食事や運動にも気をつけよう

 

いくらびわ葉温灸を毎日一生懸命やっても、毎日添加物や糖質のたっぷり入ったフードやおやつばかり食べさせていたり、まったく運動もさせずに毎日寝てばかりの生活を送らせてしまっては、身体に溜まる毒素が減らず効果も減弱してしまいます。

たんぱく質が豊富で糖質や脂質が多すぎず添加物の少ないバランスの良い健康的な食事に切り替える、食べ過ぎない、運動量を増やす、など、生活習慣も見直しして、トータルでケアしていくことが健康への近道と言えます。

 

おわりに

 

今回の記事は、こんな治療法があるよ、というのを少しでも多くの治療に困っている飼い主さんに知っていただきたい一心で投稿しました。でも、実際に行うに当たっては、飼い主さんのご判断に委ねる形になってしまう為、ある意味無責任と言われても仕方ないのかなとも思っています。ご理解いただける方には是非施術してみて欲しいと思います。

 

最近では、中医学東洋医学)治療を取り入れている動物病院もかなり増えてきているので、もし、やっても良いか迷われる方は、そのような理解のある病院さんでご相談されるのもひとつかと思います。

 

ペットの治療に悩んでいる飼い主さん、ペットの健康維持のために色々工夫したい飼い主さんに、この記事が少しでもお役に立てることを切に願います。

  

 なお、記事についてのご質問はお気軽にお問い合わせください。

 

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***~お知らせ♪~***

 

この度、当ブログを読んで下さっている方限定で、メール相談を行うことを決定しました!

現在開設に向けて準備を進めている所です。

 

ブログを読んで、少しでもペットの中医学に興味を持たれた方、実際に病気をどんな風にとらえていくのか体験したい方、ペットの病気の悩みを相談したい方、etc・・・。

皆さんがどのようなお悩みを持たれているのか、リサーチしたいという意図もあります。

実際の治療についてはかなり制限があって(法的にですね)難しい部分もありますが、それでもアドバイスできることは沢山あると思っています。

この機会をぜひぜひご利用くださいませ♪

 

価格については悩みましたが、有料です。病気の相談や中医学的観点からの病態判断などもできて、フォローもついてくるので、まずまず優しい価格設定になっていると自負しております(笑)

 

準備が整い次第、追ってご連絡いたしますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね!

 

 

長文お読みいただき、ありがとうございました^^ 

それではまた!

 

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私のクリニックでは、現在群馬県高崎市を中心に往診専門診療を行っています。

治療は主に中医学ベースなので、鍼や漢方薬、食事、マッサージなどになります。

ペットの加齢や慢性病でお困りの飼い主さんがいらっしゃれば、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは、ホームページをご覧下さいにゃーわんわんルンルン

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*1:文献見当たらず

*2:PMID:7033783 , PMID:15061600

*3:PMID:26827990 , PMID:26709398など

*4:びわ温灸セット:ココリーフさんの注意書き参照

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