あきっと獣医のおうちでほっこり中医学ブログ

中医学を勉強中のママ獣医師が、犬との生活、鍼治療、マッサージ、食餌、漢方治療、家族との生活、自己の健康、引き寄せ、などについて綴ります。

外邪(がいじゃ)から身を守りましょう!

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こんにちは!あきっと獣医です!

 

台風や地震の被害に遭われていらっしゃる方々に心からお見舞い申し上げます。

ニュースを見る度に胸が傷みます…

亡くなられた方々にご冥福をお祈りいたします。

 

札幌に住む友人はなんとか無事でしたが、余震の度にワンちゃんは吠えまくるし、停電に困っているとのことでした。

命の危険を感じる揺れに加えて、普段当たり前のように使えるものが使えないというのは、本当に大変ですね。

私の脳内にも2011年の事がフラッシュバックしてきました。

二次被害などなく、一日も早く復興されることをお祈りしています。

 

本当に重大な自然災害の多い近年。

一体どうなっているのでしょうか・・・。

 

 

 

暑かった夏

そして今年の夏は、異常なほど猛暑日が続きましたね…。

夏の暑さによる影響で、身体の中の気や津液(水分)が消耗されて、ふらふらになってる、干上がってる人、ワンちゃんニャンちゃんはいませんか?

口がやたらと渇く、口の中が熱い、上半身がほてる、舌が赤い、ダルさが抜けない、夜熟睡できない、やたらと夢を見る、なんだか精神的に不安定、めまいがする、手足がほてる、便秘がち・・・etc。

そんな症状のある方やペットちゃんは要注意ですよ。

 

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中医学では、身体の外側の世界から「邪(じゃ)」が身体の中に入ってくると身体を犯す、という考え方があります。

健康体であれば、この外界の邪「外邪(がいじゃ)」にも負けずに過ごせるのですが、どこかバランスの悪い所があると、身体や精神が影響を受け、悩ましい症状が出ることがあります。今年の夏のように、外邪があまりに強い場合は、いくら健康体でも大きく影響を受けてしまった方や動物もいらっしゃったかもしれませんね。小さな子供や高齢者はとくに注意が必要と言われています。動物も人間と同じように外邪の影響を受けます。

 

外邪には六淫(ろくいんまたはりくいん)といって、風邪(ふうじゃ)、湿邪(しつじゃ)、暑邪(しょじゃ)、火邪(かじゃ)、燥邪(そうじゃ)、寒邪(かんじゃ) の六つの邪があります。

この六つの邪も、五行学説によって、木、火、土、金、水の五つの要素に振り分けられます。風邪は木、暑邪と火邪は火、湿邪は土、燥邪は金、寒邪は水、に属し、またそれぞれは、春、夏、梅雨・土用、秋、冬の季節に発生しやすい邪です。

*五行学説についてはこちら→

 

暑邪とは

「暑邪」は、その名の通り、暑さが悪さをすることですね。暑さのせいで熱中症(高熱、口渇、多汗、頭痛、めまいなど)になったり、脱水症状がおきたり、不眠症や不安症になったりするのが暑邪による影響です。

火邪は中国では夏の前半のものを指すそうです。暑邪は夏の後半の頃のものだそうで、湿気を含んでいることが特徴です。熱量の度合いとしては暑邪よりも火邪の方が高くなります。

日本の夏はムシムシしていることが多いので、主に暑邪が発生しやすいと考えられますが、今年のようにカラッとしてあまりに暑い日は、火邪が発生していたと見て良いのではないでしょうか。

 

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夏は、暑い中に少しは出て汗をかくことも大切なのですが、長時間炎天下でのスポーツをしたり、暑い中の重労働を続けていると、熱の邪によって大量に汗をかき、気を消耗し、身体の津液(水分)が奪われます。これが長期間続くと慢性的に津液が足りない「陰虚」の状態になることがあります。陰虚とは、身体を冷やす水分が少なくなるため、相対的に身体の熱分が多くなってほてりや熱感が生まれる病態のことを言います。

 

 また、夏は「心」(しん)がよく働く季節で、同時に心に負担がかかりやすくなります。

陰虚が心に及ぶと、心陰虚となり、先に出てきたような、ほてりの症状に不眠や精神不安の症状などが加わることが多いのです。

 

もしこのような症状がある方、ペットちゃんがいたら、今すぐにでも、養生されることをおすすめします。

養生をしないで、身体の津液が少ない状態で秋を迎えるとどうなるでしょうか・・・?

秋には燥邪が発生します。燥邪が体内に入ると、津液の少ない身体からさらに津液が奪われ、陰虚の状態がさらに強化されてしまいます。当然血も足りなくなって血虚も出てきて、身体はからっからのぱっさぱさになってしまいます。

 

熱の邪の影響を最小限にするために、清熱や補気作用、滋潤作用のある食べ物をよく摂ったり、辛いものを少し食べて心を元気づけてあげたり(もちろん摂りすぎは厳禁です)、炎天下や暑い中に長時間出ず、なるべく適度に涼しいところで過ごすようにする、というのが夏の養生法となります。夏の養生ができていなかった方やペットちゃんで、上記のような症状があれば、気や津液を増やす(暑い日やほてりのある体質には清熱も)食養生を取り入れてみるとよいかもしれません。

*辛いものは本来「金」に属するのですが、少し摂取すると、本当に心が元気になります。次々と次の臓を育む循環系である逆相克の関係を考えると理解できます。(2018年11月12日追記)

 

<補陰・滋陰の働きのある食べ物>*

 やまいも、アスパラガス、エリンギ、オクラ、きくらげ、にんじん、いか、牡蠣、白魚、豚肉、鶏卵、チーズ など

補気の働きのある食べ物>*

米、玄米、さつまいも、じゃがいも、やまいも、大豆、なつめ、アスパラガス、えだまめ、南瓜、しいたけ、とうもろこし、まいたけ、アボカド、ぶどう、桃、かつお、さけ、さば、たこ、ひらめ、牛肉、鶏肉、豚肉、甘酒 など

<清熱の働きのある食べ物>*

小麦、はとむぎ、はるさめ、豆腐、キャベツ、きゅうり、ごぼう、ズッキーニ、ほうれんそう、もやし、レタス キウイフルーツ、すもも、梨、バナナ、あさり、しじみ、昆布、馬肉 など

 

 私の敬愛するぺんたんさんが、解説とともに夏バテによいレシピを掲載されています!!

是非ご一読ください^^

senninlife.hatenablog.com

 

湿邪のあるタイプには

でも、普段から痰湿タイプで湿が身体に溜まってる人やペットちゃんは、安易にこのような食べ物をとりすぎると、逆にひどくなることもあるので注意です。

 

とくに、台風が来てたり、長雨になると、湿邪が発生しますので、気を付けてください。

その場合は、身体の余分な水分を排出してくれる利水作用のある食べ物や、気を巡らす理気作用のある食べ物を付け足しましょう。

 

<利水の働きのある食べ物>*

大麦、はとむぎ、小豆、かぼちゃの種、きゅうり、冬瓜、ナス、とうもろこし、白菜 ぶどう、マンゴー、あさり、鮎、昆布、たい、海苔、わかめ、牛タン、鴨肉 など

理気作用のある食べ物>*

米麹、ひまわりの種、たまねぎ、ピーマン、かぼす、グレープフルーツ、すだち、みかん、かじきまぐろ、さけ、ジャスミン、白ワイン など

 

 

また、夏の間、エアコンの効いた涼しい部屋にばかりいて、あまり運動もせず、冷たい飲み物や食べ物ばかり食べていて、なんだか胃がもたれて食欲がないという人は、胃腸(すなわち脾)が冷えて機能が落ちてしまっていると考えられます。脾の働きが落ちると、身体の中に余分な水分がたまります。これが湿(しつ)です。この場合の湿は不内外因(内因でも外因でもなく生活習慣やストレスなどが原因)による邪ですね。脂っこい物や甘い物を摂りすぎても発生します。

 

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湿の溜まってる人やペットちゃんは、雨の日に膝や腰が痛くなったり、頭が重だるい、耳鳴りがする、下半身がむくみやすい、胃腸を壊しやすい、などの症状をもっています。

このような症状があるなら、湿を外に出すために、胃腸をあたためるように気を付ける、腹八分目を心がける、運動をする、袪湿作用のある食べ物を摂るなどしましょう。もちろん、本質的に身体のどこかに湿を溜め込む原因がある場合、養生だけでは良くならないこともありますので、長引く場合は中医師や漢方医、中獣医師に相談してみてください。

 

 <袪湿の働きのある食べ物>*

さやいんげん、すべりひゆ、松茸、ふぐ など

 

 *注意:食材はヒトに向けてのものです。安易にペットには与えないように気をつけてください。

 

秋に向けて

もうしばらくすれば、本格的に秋になりますね。

朝の涼しさを感じたら、夜中から窓を開けたまま乾燥した冷たい空気を吸い続けないように気を付けましょう。喉がいがらっぽくなったり、肺が傷つきます。

季節の変わり目は体調を崩しやすいですね。

是非、外の景色の移り変わりを五感で感じながら、養生なさってください。

 

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今回も読んでいただき、どうもありがとうございました!

 

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